リエッタ中山が誕生するまで④「ファミリービジネスにおける次世代の経営者育成と将来への可能性について」コンドミニアムホテル名護リゾートリエッタ中山/note安里博樹より

沖縄フルーツランド(旧中山パイン園)は、 1974年に「観光土産品店」として始まり、 2018年に「ホテル業」がスタートしました。

実は、ホテル業を始めるまでには、 創業者から孫世代までの3世代、 44年に渡る超長期計画がありました。

まず、弊社が誕生した1974年から1990年代にかけては、 「団体旅行」がメインでした。

一括りに団体旅行と言っても、 そこには、たくさんの業態(航空会社・旅行代理店・宿泊施設・バス会社・土産品店・観光施設等々)が関係しております。

たくさんの業態があると、「ピラミッド構造」が発生します。 当時のイメージは、ざっくりと下記の通り。

航空会社 > 旅行代理店 > 宿泊施設 > バス > 観光土産品店(弊社)

さて、2代目社長だった私の父は、 このピラミッド構造下、ある不安がありました。

次世代に、引き継ぐ事ができるのか?

悩んだ結果、 次世代へ引き継ぐ企業のあり方として ピラミッド構造のできるだけ上の業態を目指す事、 つまり、ホテル業へのチャレンジを決めたのです。

しかし、資本力や人的にも高いハードルがある事から、 超長期的な計画として、 具体的に2つの事を進めていきます。

まず一つ目、「次世代経営陣の育成」です。

2代目社長の子供は、私(長男)・次男・長女の3名です。 成人後、それぞれ異なる職種に就職します。

私は、銀行

弟は、リゾートホテル

妹は、財務や税務の専門

数年後・・・、 他業態を経験した兄弟3名が集まり、現在の経営をになっております。

私達兄弟は、 小さい頃から一度も会社を継げと言われた事はありませんでした。 就職に関しても、自分達の意思で就いたのだと思ったのですが、 結果的には、父により見事に誘導されておりました。

ちなみに、 卒業後すぐにフルーツランドへの就職は、断固反対。 必ず他で働く事が必須だったようです。

二つ目は、不動産の取得。

私は、よくこう言われておりました。

「景気は、悪い時と良い時がある。 良い時は、贅沢はしていけない。お金を貯めなさい。 そして、悪い時には、土地を売りたいという方がいらっしゃる。 その時は、ありがたく引き受けなさい。」

その言葉の通り、ホテル用地は、 創業者の祖父と2代目の社長だった父が、長年にかけ取得した不動産でした。

また、通常であれば、取得した不動産は、すぐに運用する事を考えますが、 それらの土地は、長年「更地」のままでした。

以前、更地ではもったいと思い、 運用について話をした事がございます。

「不動産の運用に関しては、焦らなくてもいい、 ホテル業をはじめ、何を開始するにもタイミングがある。 また、不動産は、欲しい時には高くなってしまう。 しかし、事前に取得しておけば、 後はチャンスを逃さないよう集中すれば良い」

つまり、ファミリービジネスでは、 取得した資産を短期的な計画ではなく、 超長期的な「次世代への可能性」として引き継ぐ事ができるのです。

2016年2月、 ホテル計画スタートのタイミングがやってきました。

そのタイミングは、一瞬でしたが、これら超長期計画のおかげで、 金融機関をはじめ建設会社や運営会社などたくさんの方々が集まっていただき、 一気に動かす事ができました。

観光に限らず変化の兆候は徐々に、変化は一気に起こります。 それらに対応できるよう、 私達も先代を見習いながら、超長期的な目線を持って取り組んで参ります。



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